両手には空っぽばかりがいっぱい 掴めなくて握りしめたのは自分の手 祈ることはこんな僕にも、 許されているように思えたんだ。 自意識が住み着く前に 犯した罪を数えている 理想になりたくて踏みつぶした 心に脅されている 「神様ぶるなよ、今更。」 「おい神様ぶるなよ、今更。」 羽を捥いだ奴に翼は授けられない。 白羽を撃ち続けるアイツも 石を投げたことはあったのか? 昨日誰もに指さされた アイツの心は白かった。 その眼の色だけですべてが 読めるなら どれだけいいことか! わからないのなら、 これで終わりにしよう。 ねぇ、 来世ならもっと歌えるのかな 掠れた喉でも黒い音でも もうない未来をずっと 描いているんだよ 僕らが正しくなる日が来るまで ただ君の声が聞きたい ただ君のことが知りたい ただ君の吐く願いが どれだけこの世界を 塗りつぶしたとしても 傷だらけで 儚くて 壊れかけで 美しい だけの愛の歌が 正義になることだけが僕は 許せなかった ただ許せなかったんだ まだ”壊れかけ” だって言い聞かせてた 気持ちにテープを括り付けてさ 三千世界で君だけなんだよ 君だけが僕の鏡なんだよ。 指すらもまともに 絡められない僕らへ せめて未だ熟れない愛を。 せめて今際の際に来を。 悪魔に魂を売ってしまえば この感情も捨てられるのか? 食い潰した時間すら 失ってしまうのが怖かった。 花に水をやれるようになっただけ マシだと言うべきか! 忘れたいのなら、 僕が殺してあげる。 ねぇ、 来世にはもっと笑えるのかな 固まった腕でも霞んだ目でも もう愛も命も花にするんだよ 僕らが許しあえる日が来るまで ただ君の目を見ていたい ただ君を抱きしめてたい ただ君の叫ぶ声が どれだけ僕の心を黒く 染めたとしても 嘘ばかりで 穢れて 醜くて 誰もが口を閉ざす この世界が 正解と言われることが 認められなかった 認められなかったんだ ただ君の笑う声が ただ君の手の温度が ただ君の流した涙が この花を美しく咲かせたとしても 傷だらけで 儚くて 壊れかけで 美しい だけの愛の歌を 捨ててしまえるだけの 勇気が僕に無かった ただそれだけだった 来世でもずっと歌えるのかな 濁った喉でも淡い音でも もうない未来がずっと 笑っているんだよ 僕らが殺し果てるその時まで まだ君の声が聞きたい まだ君を抱きしめてたい まだ君の消える温度が 僕の明日に命を注いだとしても 嘘ばかりで 穢れて 醜くて 誰もが口を閉ざす この世界の 一部になることだけが僕は 許せなかった ただ許せなかったんだ 祈ることしかできない僕が 許せなかった まだ許せないんだよ
