剥がれ落ちた瘡蓋なんて 忘れていたのに 残った跡が ずっと記憶に纏わりつくの 途切れない幸せなんて無いって 分かっていたのに 夢現な振りで誤魔化して 愚直に信じた もう 醒める朝に 青に染まる その部屋には 錆び付いた合鍵と 綺麗な色だけ残して 居なくなった君は 変わらない今を重ねていくのと 同じように 憂う想いも目を背けたまま 生けると思ってた もう 褪める日々に こびりついた思い出が体温を 上げるのに 凍りついて迷う手は 溶けないままで ねぇ 時間だけが 通り過ぎて 零れていった君が 霞む記憶だけ残して 美しくなっていく