Dear 昔の人 あれからどんなことを思いながら 面影朽ちる君のあの路 歩いていましたか 私は過去を 残さず食べて 今を確かに生きています 答えをずっと求めていた私の冬が 何度も溶けて忘れられて ただの冬になった あの恋に 別れに試されながら 今日へと登れました 悲しみを 蔑みを うらぎりを ありがとう 私を うたわせて 生かしてくれて ありがとう あんなに きれいで憎かった夢も 君の姿も いつの間にかTVを観るように人ごとになっていた 敵、味方と壁を作ることなどもう 必要なくなったんだね 時は優しいね Dear 傍にいてくれる人 あなたの前で 女の子らしいスカートに 足がすくんでしまうような 慣れていない幸せの形に 私は戸惑っています 照れるような光を 愛しい気持ちをありがとう あなたが救ってくれた 私の過去にありがとう 私には 幸せが似合わないけれど あなたには 幸せがとても似合うけれど そんな二人がまだ 一緒にいても良いよね 陽のあたる場所にいてもいいよね もし添いとげる ゆっくり奏でる時を過ごせたら 私は決して あなたよりも先には死なない