今日も何もせず終わるだろう 動かない筆先 その時気づいたのだ 涙も乾かぬうちに 辛いときよぎるのは声や頬や仕草様 醒めないな 愚かな想いが人を走らせる 逃げてもよい ただ最後にあなたが振り返れば 無為な栞にも花が咲く 昔のようには浮かばない いつからこうだろうか 星のように閃いた馬鹿なアイデアや 空想の国も見当たらない それはそれとて 彼女は走り続ける 口説き文句も 跳ね除けそのあるがまま 醒めないな 愚かな想いと人は生きていく 逃げてもよい ただそれでもあなたと 過ごしていけば 紙切れにもそっと色がつく 要らぬものも寄せ集め 燃やしつくせ 木偶の坊の何もかも 醒めないな 愚かな想いと人はかけていく 涙では 流せぬだろう これまでが輝き出せば 紙切れにもそっと花が咲く 物語はそっと動き出す