追いかける 手の鳴る方へ 風を散らし 花を踏んで どこまでも 付いて行くわ 小さな子猫のように 少女の日の遊び 意地悪 隠れんぼの わたしはいつも鬼で 目を塞がれて いくつ数をかぞえ 振り向く 森の先に 誰の影さえなかったけど さまよった 夕暮れが降りてくるまで あの時からずっと 探してたような気がする あなただけを もう見つけられるわ 緑に薫る森も あなたの匂い 嗅ぎ取るの 木漏れ日に目を伏せた ままのわたしも たとえ盲いた暗がりでも 目蓋は視てる あなただけを 捕まえて そっと掴む けして二度と 逃げられない 銀の籠 鍵をかけて 見えない小鳥のために そして綺麗な青い瞳 わたしが暮らす 星になるの 追いかけて 手の鳴る方へ 風を散らし 花を踏んで どこまでも 付いて来てね 可愛い子犬のように 捕まえた そっと包む わたし以外 映さないの 壜の中 閉じ込めるわ 双つの水晶の玉