街の静けさに耳をすませて 枯葉踊る空に髪が靡く 乾いた空気は鼻先かすめる 茜色のこの街ごと抱きしめさせて 欲しい 今日は少し肌寒いね 寄り添って歩いて帰ろう 二つの影 ゆらゆらり伸びていく 巡ってく季節(とき)の中で 新しい気持ちを知った 右側の体温は上がることをやめない 街の静けさに耳をすませて 枯葉踊る空に髪が靡く 冷えた指先で君の頬なぞる 夢ならばどうかまだ醒めないでいて 秋風運ぶ香りに ひとつとして同じものは無くて 刹那に過ぎ去っていくから 消えてしまう前にしまっておくね 街は一段と 静けさを増し 鼓動だけが高らかに響き渡る いつかこの気持ちを忘れてもまた ここに辿り着ける日まで歩みを 止めないよ 夢ならばどうかまだ醒めないでいて