鏡の中の顔 紫色の空 飾り立てた表情 つねり上げては 腑に落ちないことが 胸に溢れ出して 集めた言葉の欠片 縫い合わせて 宛て名も書かずに 歌う愛の詩集 逃れ逃れ辿り着く 桃源郷 巻き戻し出来ぬ 僕らの生き様 今も胸の奥に棲み憑く 猛獣 待ち合わせの場所に 続く道の途中 間に合わせの言い訳は 剥がれ落ちて むせるような都会の 淀む空気の下で 呆れられることはもう 厭わない 的の無い射的 空回りのタービン 憧れのあの人の歌 こだまする 流れる景色に 思い出す笑顔 憂鬱な気持ちと裏腹の笑顔 巡り巡り辿り着く 桃源郷