これは小さな部屋で起きたこと 膝を抱いて待ちぼうけ この窓から不意に現れたら なんて言ってやろうばかり思って 行き場のない思いを部屋の 隅に追いやったってどうしようもな い 溢れ出した感情が頭から消えて 思って思って思って思ってもただ 重って思ってしまうから もう 退屈な砂漠の夜空に 散らばった星を数えて 待ちくたびれた時間は砂になって 言葉無く佇む すり抜ける君は風 これは小さな花が言ったこと 私はもう大丈夫 あの星のどこかできっと今も 強がりを言ってばかりだろう 外に見える月が綺麗でも どうせ君は見てないか もう戻ってこないとわかっていたの に 名前を呟いたってもう 戻ってなんてこないからもう あの小さな星だって誰かの 特別を隠してるんだ そんなのはじめから 知ってたんだろう 馬鹿みたいだなんて また深く息を吐く 砂の城をそっと撫でてそっと撫でて 砂の城はもうなくてもうなくて 遅過ぎたの 分かってたのに あてもない砂漠の夜空に 散らばった星を数えて 輝いた時間は砂になって 言葉無く佇む すり抜ける君は風 また深く息を吐く