空虚という事象を示す頃 向こう岸では君が佇む 冷たい地面に身を委ね 日々は色を失くす事に気付いた 白んだ空から 心も抉るような 光の輪 射し込んで 傷さえも証拠に あらゆる衝動 僕から飛び出す鼓動 広がった時間軸 感知した事は何もかも この眼を通して 大丈夫かって 確かめたいんだよ 全部 今すぐ 小さな棘は長い間 鈍い響きを放っている 埋められない音の切れ端 季節の隅に記されてゆく 教えられた事は塗り潰して 残ったページが少なくても 錯覚を積み重ねただけで ここからひとりきり抜け出す 解っている事は一つもない 確かな事なんて一つもない