「この男を 私の中にある言葉で 飾ったりなどしたくないのだ」 不安に光る街灯の下で あなたに手を引かれて歩いた時 ふいにそう思ったの どうしようもない強い力で 惹かれてしまったが最後 命綱は置いてきた あなたなしじゃもう私じゃない 溺れてく 深く深くまで もがいたって終わりが 見えないくらい 崩れてく 脆く脆く きっともう助からないの分かってて 飛び込んだのは私だろうが 触れていたってどこか遠くて 私は近づきたくて ただあなただけを 追いかけていたつもりなのに 辿り着いたそこは ひどく暗く深い底のよう あなたはまたそこにはいない 壊れてく 正しいことなど分からない まともには戻れない 惹かれてく 狂ってもなお 溺れてく 深く深くまで もがいたって 終わりが見えないくらい 崩れてく 脆く脆く もう逃げられなくてもいい もうどこにも帰れなくてもいい この世界を呪うほど あなたに恋をした ただ 恋をしてしまった