夢と現実の狭間で 君の影を見た 僕は引き寄せられるように 両の手を差し出す 少しだけ 少しだけ 近づけるように ... 飲み干したグラスに 僅かな名残を残して 時は過ぎて 涙が渇く前に 地面に叩きつけ 少しだけ 少しだけ 懐かしむように ... 夜に抱かれて眠る君は まるで 羽をもがれた蝶のようさ 擦り切れた心と身体 ... 十字架を担うよ 溢れる涙の向こうに映る君は 陽炎のように揺らいでいる 鱗粉を撒き散らして 幻の中に消えていった 次は 誰を 想うの ... 夜に抱かれて眠る君は まるで 羽をすり替えた蝶のようさ 擦り切れた心と身体 ... 今夜もその残り香の中で 嘘で塗りたぐった 真実を奪って 十字架を担うよ