青空を仰ぐように型抜きの黒が揺る 離れて歩くふたつも 交わればひとつ 汐風が頬撫でる 行く先も知らぬまま 巡る因果の宿世は 紡ぐように結ぶように、絡んでいて 押し込んだ『後悔』 も繕った仮面の中 いつだって いつだって 胸の片隅 重なった『鈍痛』 も経験と割り切るには濁っていて 刺すように 胸をなぞる 青く透明な指を、 重ねるように取り合えば 黄昏色の岸辺に 残るのはふたつの軌跡 夕暮れを仰ぐように型抜きの黒が 揺る 交わり笑う二人も 行く先はふたつ 夕凪に耳を打つ漣が立てる音 巡る因果の宿世は 異なる方に離したって解けなくて 揺れて 揺らめいて 揺れて 揺らめいて 揺れて 揺らめいて 曖昧に詰め込んだ『退屈』も 幸福の証なんて 簡単に 言うけれど 信じ切れずに 擦り減った『感情』も 埋め合って紛れるなら 添うように 隣るように 羽を伸ばす まだ不透明な明日も 笑えるように踏み出せば 不安も恐れも沈んで 水面には波が揺れる 青く透明な指を 重ねるように取り合えば 黄昏色の岸辺に 残るのはふたつの軌跡 また、いつか