その日の天使に色をつけようとして 寄る辺のない夜に絵に 逃げようとして 往生を探し 川を進む 見つからずに 川を戻る 往生を探し 川を進む 見つからずに 川を戻る 川は下に向かって流れる 成す術も神も愛も医師も私の場合 能動、偶然、いつか分かつ フィクション、サイエンス、 いつか分かる 静かさを得るには若く 熱を帯びるには老いている 香水は風に乗って意志振り撒く いつか空に気化しいつか 雫になって落ちゆけば 拡がる美しいエコーの、 そのひとなみが私 川は下に向かって流れる 湖水は風によってのみ流れる