君がおしえてくれた夏だ 忘れないよ 君と夏めく全て 青すぎる空 入道雲 計画性とは程遠い夏 君からの連絡で飛び起きて 駆け出した ある日の午後 バス停 待ち合わせ 行き先は知らない場所へ 不安滲む僕の顔で君が笑う 曇りのない眼差しで 手を引っぱってくれたから この胸の高鳴りが加速する 君がおしえてくれた夏だ 青空に絵の具 描き足すように 言葉も無しに繋ぐ手と手は 離さないからね 僕ら大人になってもね 忘れないよ 君と夏めく全て 白紙のままのB5のノート 書いて消してで くすんで見える 大体ちっぽけなことばっか 「そんなの寝れば忘れてるよ」 無邪気な君の方が よっぽど大人だろう 落ちかかった夕日に「綺麗」と呟く 君の瞳は何を見つめているの 「また行こうね」が寂しい 「まだ居たい」が言えなくて 君を追いかけた ゆらゆら陽炎が 道なりに滲んで混ざって 僕らの青が群青に染まっていく まるで映画みたく君が振り返るから この胸の高鳴りが加速する 君がおしえてくれた夏だ 青空に絵の具 描き足すように 言葉も無しに繋ぐ手と手は 離さないからね 僕ら大人になってもね 忘れないよ 君と夏めく全て 僕らのこの夏が続くように願っても 落ちる夕日を止められやしないから 「また行こうね」が寂しい 「まだ居たい」が言えぬまま ありがとう じゃあ、またね