笑い話も寄り付かぬ朝は あてはなくともかかとを鳴らそう 階段すり抜ける笑い声も 手招きされては影法師 日記に残らぬ欠片さえも 後咲きの花 ああささやく 波は 染み込んではそそのかす 独り言さえ言えないほどに ああ 胸躍らせ ああざわめく 日々は 風まかせなエトランジェ 聞き分けのない赤子のように ああ どこへでも行ける 消えない おいてく今日があるから 色褪せぬまま手のひらは 今も夜を越えさせているんだろう ああうつろう 春はいびつの種 野に落とす 秘密裏の花 路地裏にそっと 名前すらないけど ああうつろな 日々のブルース どうか止めないで ぎこちなくとも口笛一つで 今日もレコードは回る