線路沿いの小道を あの子と二人歩いた もう汽車は走ってなくて 雑草がぼうぼう生えてた あの子は一言もしゃべってくれない わたしは 一言もしゃべることができなくて あぁ あの子は本当にきれいだった あぁ みにくいものから誰よりも 自由になりたいと思ってるみたいに あぁ 時にわたしを息苦しくさせた 駅の待合室で 缶コーヒーを飲む そういえばあの子と 初めて会った場所 同じ匂いを 一発で感じとった 何かが動き出す そして何かが終わりを遂げた あぁ あの子は本当にきれいだった あぁ みにくいものからどこまでも 遠く遠く遠くへ行きたいと 願ってるみたいに どこまでも続く 線路をあの日二人して歩きながら 君はいったいなにを感じそして何を 怖れていたの 隣でわたしは 仲直りをしたかった あぁ あの子は本当にきれいだった あぁ あの 子はとびっきりきれいだった あぁ あの子は 不思議ときれいだった あぁ あの 子はまるでいないみたいだった