細みの煙草 指で弾いて ボズ・スキャッグス B面まわす おかってに立つ あなたの小言を 先に云えそう 番茶すすって 喜怒哀楽 恋を数えて 母さん 私、もう二十五ですって <> 外の木枯し 想い出させる 霜柱踏み駅向う朝 たんかを切って家出た娘は 淋しい気持ち 忘れて生きた 受話器おいた後の静けさ 「母さん」知らず、そう呟いたっけ <> ピンと凍った冬の夜空に 星がひとすじ流れて消えた 熱めのお湯に身を沈ませれば 古い木の風呂 懐かしすぎて この温もり失くしたくない だけど、 もう此処では暮らせやしない 母さん、 もう此処では暮らせやしない