雨の匂い残った 朝のプラットフォームでバイバイ また会えるかな でも期待しちゃうよな 次はどんな服を着て 何をしようかなんて大体 決まっているのに もう仕方ないのに 溢れない涙も 誤魔化したあくびも 刺さった爪も 滲んだ赤色も 連れてって 君の元へと 今ではもう全てが愛おしい 白い花が咲いた 街はようやく目を覚ました 日が昇ったら 僕は眠ろうかな 少しひんやりしたのは 温もりに触れてたからかな 鉄の味から生きていたことを 知ったんだ 声が聞こえてくる 空が遠く抜けていく いつからかな 光が眩しいのは 落ちない線香花火も 溶けないアイスクリームも 微睡んでいく この景色に貼り付けているから 譲れない思い出も 明け渡した過去も 馬鹿げた未来も モノクロに染まっても 連れてきて 僕の元へと 今ではもう全てが愛おしい 波が寄せては返す 砂の文字は見えない きっと僕らもそう 移ろいやすいから 形にしたくって つい欲張ってしまうんだ そうか 今さらもう遅いけど君に伝えたいな ありがとう 君との日々よ 路上に咲く 名前も知らない白い花