吹き荒む風をものともせず 泥濘の道を歩いてきた 誰にも気付かれぬ夜の中 その身の美しさに気付けぬまま 傷だらけ歪な切先を 抱きしめて道を進んで行け いつかあなたに出会うために 身を窶す風に涙を流せ いつか出逢うあなたのために 美しいと言ってもらえるように 杏の花が香り初めて それでもなお鋭利であり続けた モルグの扉に近付きつつ 温かいものを夢見ていた ぶつかるたびに尖り続ける こんなはずじゃなかっただろう いつかあなたに出会うために 戦え心の混沌の中 いつか出逢うあなたのことを それだけ忘れず歩いて行け いつかあなたに出会うために 身を窶す風に涙を流せ いつか出逢うあなたに向けて 美しいと伝えられるように いつかあなたに出会うために 戦え心の混沌の中 いつか出逢うあなたのために いつか私を愛するために