猿轡されたみたい もうー回舐めてみたい 焦悴と感性の共存は決してしない 感受性と生活の不等価交換 もう一回舐めてみたい もう一回舐めてみたい 無味の咀嚼 修繕と維持 一様に 蛭に塩 乞う 助かりたいと 情けに柵まれたとて 人の死が舌打ち一つになって 消えてゆくだろう 正しい事ばかり言ってんじゃねえよ 熟考の末選んだ道だって 後悔はしたし 感情の洪水のままでも やはりそうだった もうよう分からんように なってしまった 何時か必ず来る救済を待つように 死んだ様に眠る 眠ってそのまま死ぬ夢を見る 馬鹿も休み休み言え あいつは四つの感情のうち 二つを奪いそして俺に二つを与えた その内訳は最早言うまでもないが 人はいつだって そうでない振りをしている それが故に無味の咀嚼を 死ぬまで辞めようとしない お前の姿はまるで 塩を撒かれた蛭の様だった 乞う欲しがり達の 情けに柵まれたとて 人の死が舌打ち一つになって 消えてゆくだろう