浮き身を窶していたあの恋も 砂を噛むような生活に熱を帯びて 正しさでさえも語る程に安くなるし 語らねば生きた死体の様です 帰り道の雨も窓を叩く様に降って 口に入った髪が意識を攫う 洗い晒して解れた服を着て 精一杯笑って 頷いて 浮き身を窶していたあの恋も 砂を噛むような生活に熱を帯びて 忘れていたようだ 綺麗で労しいわ 沈黙を乱してまた夢を見るわ 肺腑から絞り出す様な 微かな声で独り言ちた ″泣きそうだわ″ 浮き身を窶していたあの恋も 鉛色の生活に熱を帯びて 忘れていたようだ 綺麗で美しいわ 沈黙を乱してまた夢を 浮き身を窶していたあの夢を 沈黙を乱してまた恋をするわ