君が投げ捨てたあの空き缶にも 神様が宿っているんだよ そのはき古した靴下にだって 神様が宿っているんだよ 燃えるゴミだって 燃えないゴミだって 資源ゴミだって粗大ゴミだって さっきまで共に過ごしてたでしょう お金で買ってお世話になって ボロボロになって 捨てなきゃになって 最後までどうもありがとう のびた髪の毛や爪や抜けた歯は いつ僕じゃなくなってしまったの きのうの夜食べたあの豚肉だって いつから僕に変わったんだろう 悲しいこと うれしいこと どこからか来てどこかへ行って さっきとは違う僕に変わる 爪を切って髪を切って 鼻をかんで涙をふいて さっきまでの僕にさよならしよう 僕が赤ちゃんの頃の言葉を 忘れてしまったのは 大きくなって新しい言葉を たくさん覚えたから 投げた缶ジュースや靴下のことも いつか忘れてしまうから 今のうちにぜんぶにちゃんと お礼を伝えておきたいんだ 僕が赤ちゃんの頃の言葉を 忘れてしまったのは 大きくなって新しい言葉を たくさん覚えたから 投げた缶ジュースや靴下のことも いつか忘れてしまうから 今のうちにぜんぶにちゃんと お礼を伝えておきたいんだ 僕たちもいずれはなるんだよ 僕たちもいずれはなるんだよ