思い出すは戻らない日 思い出して涙ホロリ 母のもとへ向かう列車の中で ふと 不意に浮かぶ ふわふわ色の風が胸の奥をくすぐる 桜並木を歩く 仲良しのあの頃 たまの涼しい風は 気休めにもならない 下敷きウチワにして机に向かう 思い出すは戻らない日 思い出して涙ホロリ 母のもとへ向かう列車の中で ふと 不意に浮かぶ 騒ぐ幼い声は夕暮れとも知らずに この頃息が白い 「じゃあ、またあした」 目を瞑れば暖かい日 目を開ければ あの日の場所 母のもとで過ごした何もかもが ふと 不意に浮かぶ 光を見て旅立った日 光を見て思い知った日 傷ついたら帰っておいで此処に 「おかえりなさい」 思い出すは戻らない日 思い出して涙ホロリ 君のもとへ向かう列車の中で ふと 不意に浮かぶ 愛すべき記憶 外は銀の雪化粧 汗をかくまで遊ぶ 僕の赤いほっぺに触れた両手を