次の曲になるみたいに 私はそっと変わってゆく いつしか簡単に あの人と同じ 香りを首の後ろにつけた 違和感に抱かれたままじゃ この先やっていけない気がするよと あなたに言ったの でもあなたは なにも気づかない 不思議そうな顔して私を見つめた そんな目をされちゃうと 私の心はもっと離れちゃうわ そう思った瞬間に糸は切れていく いつもの助手席 初めて聴く歌 私はなんだか好きになれなかった 輪郭のないネオンだけうるさく 二人はなにも話さなかったね 使いかけのルージュのような 熟れた赤色のピンキーリング 趣味じゃなかったけど あなたがくれたから ずっと大切につけていたの 二人は ずっと一緒だと 誰もが思ってたはずなのに 誰にも分からないほどの 小さな傷から化膿して腐る いつもの助手席 初めて聴く歌 こんな瞬間を忘れられなくなるの 輪郭のないネオンがぼやけた もうこの席には座らなくなるね あなたの声を 恋しく思えなくなってしまった私を 私さえ知らなすぎてさ 正解を見つけられないの これからあなたをきっと傷つける 心の準備が出来ないままの夜よ タバコの火さえも 「終わらないでよ」と 泣いてるみたいに見えた気がしたの いつもの助手席 初めて聴く歌 時代が変わったみたいな音がするね 輪郭のないネオンだけうるさく 二人はなにも話さないままよ