遥か地平を見つめる視線 あつい記憶は心をしめつけ 微笑みをかわす瞳さえ 時の底へ消えた 堕ちる夢を 見ていた 覚めぬ痛みを 受け止め それはとまらない 果てまで 心失うまで 錆びついていくの あの歌声も うつくしいまま 百年先へと 思いの行き着く場所を ついに見つけられずに 砕ける空 何度も さける身体を それでも 胸をゆさぶる 青くつよく 燃える光(メラム)はなに… 遠く高く 舞い上がり たったひとりで 争う 出会う意味さえ 結末さえ もう何も聞こえない なにもかも そしていつか この手で 楽園をきっと 焼き払う すべて失う少女へ どうか だれか 雨を 灼け終えた地に 生まれ変わって いずれわたしも風になるだろう 鳥が鳴いている