工場で作られたみたいな同じ 顔したお前らと 肩を並べて歩くのも恥ずかしい どんなときだって終わりを 気にすることの無い夢は 光っていて干からびている 自分だけは違うと否定しながら のらりくらり歩いてきた 本当は気付いていたのさ 所詮私も烏 「失って気付く大切さもあるよ」 とか 「痛みを知った分だけ 優しくなれる」とか そんなの知ったことじゃない どうでもいいから早く 今すぐ 助けて 大した器でもない偽善を 振りかざす人々の群れは 鳴り響くサイレンが 聴こえないらしい 別に不満など無いけど 強いて言うならこの地面が あいつの目と同じ色をしてることだ ぶら下がってる黒い羽に 意味なんか無いんだよ のらりくらり足掻くだけの 所詮私は烏 これはあのとき 犯したままの罪なのか これはあのとき 残したままの罰なのか そんなの知ったことじゃない どうでもいいから早く 今すぐ 助けて 身体中にまとわりつく腐った鎖は ガラガラ音を立てて 白く冷たい目を横目に 再び息をする 「失って気付く大切さもあるよ」 とか 「痛みを知った分だけ 優しくなれる」とか どっちでもいいよ どうせ戻れないんだから もういっそ 笑おうか