その金色の光放つ液体は 約6000年前 この星にできた 以来 世界の人々のストレス撃退 傷を癒してきた 古いとこじゃハンムラビ法典 つまりメソポタミアとかの方で すでに愛されていたというが 想像するだけでもすごく優雅 さらに衝撃的な古代エジプトの壁画 チェキダ 素敵な女性が つい飲み過ぎもどしたシーン 進化したか 女子たち 麦の水は大陸渡って ドイツで劇的な発展 ホップが程よくコクと苦味だす技術 進歩した 一月づつ 磨かれた味は広まってゆく 新大陸 そしてアジア もちろんこの島には 遅くとも19世紀も半ばには 辿り着いて初の国産が生まれた 僕のひいおじいさんが 飲み干した 一口で その時から今 もこの国の各地で 紀元前ともさして変わらぬ営み 人の生活とともに 歩み続けた麦の文明よ 永遠に… そしてお前はまたやって来た 性懲りもなく 雨の日にも風の日にも 欠かすことなく あのきめ細やかな白波たつ 渚から沖へと旅立つ さらば旅人よ 浸り人よ 海はにわかに揺らぎだす まずお前はさっきまでその手の中に あったはずの そのグラスの縁に立つと まるでダイヤモンドダスト みたくはじける炭酸ガスと のぼるアロマの芳香に やられて意識はもうろうに 走馬灯のように巡る思い出 ハッと我にかえる やっとの思いで ふと気付くと目の前に 広がるギャラクシー シルクのような 繊細なバブルのジャグジー 飛び込んだら最後 浮かぶことなく安楽死 そうさお前は カナヅチのオタマジャクシ さあさあ 飛び込みな飛び込みな その中に体放り込みな 潜り込みな潜り込みな もがいて海水飲み込みな 酸素ゲージはゼロを指す そのままお前は消息をたつ さらば旅人よ浸り人よ 今晩もいつもの渚で待つ