大好きな歌口ずさんで 歩いてゆく一本道を この街はどこか寂しくて だから温かな思い出もある 〈♪〉 木枯らしが吹きつける冬は 家族の待つ温もりを知り 膝小僧出して駆けて行く 子どもとあの日を重ねている 今でもここは 僕のふるさと 誰もが幼い頃の 面影残して 旅立ってゆく 〈♪〉 桜舞い上がる春の日は 別れの寂しさ懐かしく ぼんやりと浮かんでは消える あの娘は今 何処 居るんだろう 風走る夏の昼下がり 青田の匂いに想いを馳せ 実るほど頭を垂れる 稲穂の姿は美しい 今でもここは 僕のふるさと 誰もが幼い頃を 瞼に焼付け 旅立ってゆく