須く過ぎた 真冬の香りが 春先私の 鼻先かすめる どれだけ季節が 変われば消えるの 過ぎた日々に後退り抗い 惹かれて離れて祈った私は 苦い愛に耽るの 変わらないのに 吹き抜けた 香りに君の声を思い出す 去り際に心離してよ あてもなく 消えない思いは朝に溶け 夜に立ち込めてくるわ 君の思う君 私が知る君 その溝に白が こぼれ落ちていく どれ程の毒を 受け止められれば 君の心は満たされていくの 冷たい心に触れた私は 甘い夢に浸るの 変わらないのに 駆け抜けた 白さに君の声を思い出す 染みついた白落としてよ 飲み干した あなたの毒の後味が リアルで期待を持たせる 遠くの古い思いの 色と香りが 濃くなって苦しいよ 吹き抜けた 香りに君の声を思い出す 去り際に心離してよ あてもなく 消えない思いは朝に溶け 夜に立ち込めてくるわ