浮かぶ灯籠と漂う未草 緋の孔雀は眠ってる 傀儡と鼠の繁華街 喧騒を宥めて眠るのです ここには嫉妬 焦燥 不安はない 批判も偽政も欲望もない 無為自然の理想郷 だけど 君がいない 嘘をついた数だけ 傷跡が増えていく 朱い街の底で苦痛も 渇きも生き抜いたダンス 都合の良い夢想家が嫌いだ 理想では君を守れない もうここでいいから抱き締めて 番いの蝶が指の間 すり抜けて ぱたぱたと 消えて行く 君のもとまで飛んで行け 朱い街の底で君と 足宛いた 不恰好なダンス 都合の良いフィクションを殺して くだらない生活と君を愛す もうここでいいから接吻をしよう