いつものまま 昨日のまま もうお月さま 僕はこのまま 黙ったまま ほらもうお日さま 身体このまま 意識だけが まっさかさま 感情の名前すら 知らぬまま わからぬまま ひとすじの泪 ぽつり ぽつり ひとつぶの泪 どこへゆく 何故、かなしみと名付けられたのだろう 何故、むなしさと名付けられたのだろう 誰かの目に その視線に 怯えたまま 下を向いたまま その心 凍りついたまま 人の夢が消え ぽつり ぽつり 人が人を諦め むなしくなる いったい何に怯えているのだろう 人が人らしくいられなくなりそう 一億の泪 消えるよに 一億のよろこび 祈るよに 恋するように生きてゆけるのなら ぼくもあなたも人らしく在るだろう 心の中の灯を絶やさずにいれば ぼくもあなたも怯えずに在るだろう