誰もいない部屋に 僕は一人 高く積んだ壁の中 埋もれていた 歪んだ景色の向こう側で 今日も知らない花だけが 揺れていた ねえ笑ってほしいよ 僕を見てほしいよ 教えてほしいよ どこへ行けばいいの いつだって 僕達は立ち上がって走るよ 届いてほしいよ 大きな声で叫ぶよ 君のいない街に いつも一人 ありふれたゴミの中 埋もれていた 並んだ白線の向こう側に 今もまだ影だけが 揺れていた ねえ許してほしいよ 君を見ていたいよ 教えてほしいよ どこへ行けばいいの いつだって 僕だけは立ち上がって走るよ 届いてほしいよ 精一杯手を伸ばすよ いつか夢見た 素晴らしい世界は 僕の手の中 色褪せていった 140文字に収まるような感情を 今 大切に抱えて 歪んだ景色の 向こう側で 今日は知らない花だけが 枯れていた ねえ笑ってほしいよ 僕を見てほしいよ 教えてほしいよ どこへ行けばいいの いつだって 僕達は立ち上がって走るよ 届いてほしいよ 大きな声で叫ぶよ 僕を見てほしいよ 君を見ていたいよ 並んだドアが 音を立てて閉まった 「じゃあね 行かなくちゃ また会えるといいね」