皐月の咲く家

歌詞

「バチン」 そんな鈍い音が終わってすぐに 左の頬がひりひり赤く染まってく 「出来ない約束なんかして」 「人のこと馬鹿にして」 言っちゃならない言葉が母の心へと 落とされていく それでも 帰ってくるものもない 若さ故の歪んだ誠実さ、頑固さが 私の言葉で1番苦しむ人を またそんな なんとも言えない顔にしてた そんな夜がくるたび 情けなさだらけで いつかは いつかはと いつまでも 出来ない願い あなたにもっと優しい言葉をかけて 優しく受け止めてあげればよかった 小さな少しくらいの嘘なんて全て 雪のように 溶かしてあげればよかった 「バタン」 そんな勢いよく閉めなくても ドアが閉まることぐらい よくわかっている 怒りに任せて大泣きして気付いたら もう太陽が朝の挨拶はじめてた 何もなかったように 机に置かれた弁当 まだ暖かくて 心がぎゅっと泣いていた鳴いていた 「ごめんね」を言うのは いつも あなた だから 優しい笑顔に包まれて 許されていた あなたにもっと優しい言葉をかけて 優しく受け止めてあげればよかった くだらないプライドなんて 捨ててしまって ごめんねの一言を 言えたならよかった… よかった… ah〜ah〜 ごめんね 笑った顔も なぜか出ちゃう歯茎だって 全部あなたにもらったのに 見せることもなくなって 優しい言葉なんて 優しい顔なんて どこかに 置き去りにしてきたかのように 言葉にするのは 簡単で 薄っぺらい私が残ってる 結局誰にも優しくなんて 出来てない だけど… 自分にもっと優しい言葉をかけて 優しく受け止めてあげればよかった 自分を縛り付けてた 言葉を捨てて あなたを抱きしめに行こう そう 今すぐに 今すぐに この小さな手でそう あなたを。