晴れた日の午後に 桜舞い散り 一人少女が 歩き出す 何も言わず うつ向いていても 誰もその子に問いかけるな ふるさと恋しい 恋しくない この町に 居たい 居たくない どこにいてもこの私 つきまとう影一つ うつ向いた横顔15歳 笑ったあの顔まだ子供 流れる涙はきれいでも 泣いたこの顔 もう大人 いつも 信じたあの人は 黒いトゲを持っていた トゲがささったこの私 誰の言葉も聞こえない 後で私を呼んだとて もう二度とは振り向かない 泣きたくはない笑いもしない 細いこの道 歩くだけ 晴れた日の午後に 桜舞い散り なぜか少女は 立ち止まる 下を向いて 黒い影を見る けして離れぬ 影を知る ・