ブエノスアイレスを思った日の夜 隣の庭の大きな 梨の実がひとつ落ちた オレンジ柄したプロペラ機で カエルに葉っぱの傘を借りた ハンドバックはホルンのかたち 丸い窓の外 目玉焼きの国 あの大きな滝へ 名前はわからないけど 地球が転がるくらいに めちゃくちゃに水が落ちてる カエルに借りた傘をさして 時計の針みたいに手をつないで タンゴのステップを踏もう 水しぶきの中 ぐるぐる回る 闇夜にはメルヘンを 忘れないでよ 嘘つきはどこヘ ブエノスアイレスの 月は君の顔に似て 膨れ上がる紺色の海が シルクの絨毯に変わり始めてく TYPHOON BRAVOが通り過ぎて 今日は遠くの山が全部見えたんだ 雲1つない夕闇に 真っ白い龍が腰をくねらせた 闇夜にはメルヘンを 忘れないでよ 狼のお腹を切った後は ちゃんと縫い合わせてね きっと 嘘つきはどこへ ねえ僕の言葉をきいて もう背中は見たくないんだ テーブルに何を隠したの パパもママも何処 僕の高さで目を見て 意地悪なママハハにもちゃんと キャンディわけてあげるよ 嘘つきピノキオの 鼻がどんどん伸びて トオン記号みたいに くるんと曲がっていくよ 隣りの梨の枝に ぶらさがっているんだよ パパママ ちょっと来て あのトオン記号取ってよ ねえ もっとちゃんと見て 僕の高さで見てて