もうすぐ別れの時 秒読み開始だ 段取り良く進められる イベントや儀式 全く意味がない 飛び込んでくる天変地異 悪いけど今は考えられないんだ 友達と同じ人を好きに なったのはいつだったのか その時から口の中 見えない鬼灯が転がりだした 舌で押し出せば喉の奥に潜り込む 少し噛んだら 涙が出た 降り注ぐ逆光の中 シルエットの君 何度も 何度も シュミレーション 重ねた 二人きりの鬼灯色の景色 秒針は冷酷にさよならへ もう今 別れの時 最後の時間だ 「言うべきか言わざるべきか」 それが問題だ ああ煮え切らない はびこんでいる魑魅魍魎 悪いけど今どうでもいいんだ 数センチ目の前には遥か彼方の君 狂おしく喉の奥 見えない鬼灯が形を変える 舌で包み込めば切ない香り胸を打つ 少し噛んだら涙…涙… 歩き出す逆行の道 後姿の君 今でも 今でも 迷いは断ち切れず 霞み行く鬼灯色の明日 現実は定刻にやって来た クライマックスは いつもサディスティックだ 二者択一の最終問題 小さな小さな 大きな大きな分岐点 走るのは前? それとも後ろ? その時 口の中で転がる鬼灯が決断の 合図を鳴らした 降り注ぐ逆光の中 シルエットの君 何度も 何度も シュミレーション 重ねた 二人きりの鬼灯色の景色 秒針は冷酷にさよならへ 歩き出す逆行の道 後姿の君 今でも 今でも 迷いは断ち切れず 霞み行く鬼灯色の明日 現実は定刻にやって来た ついに走り出した 果たして前か後ろか… どちらにせよ 鬼灯色の光が射しますように…