かぐや姫の様だった花が一つ 揺れる揺らめく 淡い輝きの中で どうかそのままでいて 薄く消えかけた 藍のメイク 哀しい事に廃れたコロニー 冷たい月明かりが目に触れた 一人一人霞むテリトリー 有明の月が怖くなるなら もういいじゃん 動きたくないからもういいっか 鉛を背負うこの倦怠感 暗闇で咲いていた 甘い毒入りの火々に 散々絡まって すっからかんな心の 正体を欺くまま 星に 不可思議な星に落ちる 風と瞬きと消えた花が 疑ってしまう程恋しくなって 浮浪した夢を見た かぐや姫が居なくなった夜に かぐや姫が居なくなった夜に 連れ戻したいなんて寝言を 吐いている 酷く哀れだ 次の日にも次の月も次の朝も 全てが嫌になっちゃう程 うざったい恋の終わりに恋をした 爆ぜる花弁 あれ?消えた花火は? 明けない闇に短く見えた 玉とうちあがる青き蓋 焼けた不死鳥と鐘の声が 心の耳元で呻きだした 揺れた 髪飾りと七の文字 枯れない花束と海月の海 生けないことばっかり宵の化粧 アルコールが廻るみたい あの花火が上がっていた夜に あの花火が上がっていた夜に 味気ない人生の宴に酔っている まるでドラマだ かぐや姫が笑っていた日々に 続くもう1回なんて無いし 戻りたい痛いなんて寝言を 吐いている 闇と花火は混ざった儘