今際の際に架す 涙 鴻毛欠く 病葉ひらり舞う 涙 愁傷知る 仇は現世を引き摺った ...でも 定めは儚く散り 重ねた 遍く粒子の下に 眩めく心臓の鼓動 朧げに呟いた咎の声 掻き消した 足蹴く向かう先は 散りゆく惰性の果て 織りなした無力さを辛辣に 嚙み締めた 嗚呼 今際の際に架す 涙 擬勢欠く 病葉ひらり舞う 涙 箍を知る 仇を蝕み咽ぶ時間 ...でも 忘れられたい想い 倦ねた 遍く粒子の下に 眩めく心臓の鼓動 朧げに呟いた咎の声 掻き消した 足蹴く向かう先は 散りゆく惰性の果て 織りなした無力さを辛辣に嚙み 締めた 嗚呼 時間を戻すことは出来ないけれど 時計の針を消し去って あの頃まだ言えなかった言葉 冷たい心臓を止めないで 茜さす光量子 水面に滞留して 結び付き歪め合う素粒子から 番は混ざり合う 遍く粒子の下に 眩めく心臓の鼓動 儚げに舞い散った棘の痕 消し去った 嗚呼 現在