虚飾の先に問う 醜く爛れた欲望 退廃と絶望の中 懊悩へ沈み込んだ 目を閉じて 緋色染まった 曼珠沙華 そっと口に食む 崩れ落ちてく世界に 朽ち果てていく屍さえ 嗚呼愛おしい 視界を満たす嘆きよ 痛みを癒せ 今終幕の鐘が鳴る 虚構の先に這う 醜く穢れた妄執 生きる意味などなくて 血の滲む掌掲げた 耳塞ぎ 独り辿った 子守唄 そっと口ずさむ 腐り落ちてく世界に 刻まれていく傷痕さえ 嗚呼愛おしい 射し込む昏き光よ 渇きを癒せ 甘美な眠りを さあ与えよう 溶ける 溶ける 混ざる 祈りは 廻る廻る 巡り巡る 消える 消える 泡沫に 途切れゆく声よ 消えゆく魂よ この刻に 昏き光を 救いの重奏を 与えよう 崩れ落ちてく世界に 朽ち果てていく屍さえ 嗚呼愛おしい 視界を満たす嘆きよ 痛みを癒せ 紅く染まる空に 鐘が