カサコソ落ち葉を靴で踏みしめる 手をつなぐだけで時間が止まる午後 木漏れ日シャワーの中君の横顔 まるで映画のワンシーンみたい 風が頬をなでて紅葉が舞うたび 胸の奥でひとつ音が鳴る気がして そっとつぶやくありがとうって 言えなかったあの日に カサコソ君と歩く音 やさしいリズムで心踊る 季節がくれたこの景色を ずっと忘れたくないよ 公園のベンチに落ちた赤い葉っぱ 君が拾ってブローチにしてくれた 笑って、照れてまた笑って ただそれだけで幸せ 陽だまりのなかでまどろむ午後には 言葉よりも先に想いが伝わって 「また来ようね」って重なる声に 未来が見えた気がした カサコソ音にまぎれて そっと胸に灯るぬくもり この瞬間を閉じこめたい 君と出会えた秋の日 落ち葉が手紙みたいに 「好きだよ」って囁いてる 季節はめぐるけど この気持ちは色あせない カサコソ踏みしめるたび 思い出の中色づいてく 風のリズムに寄り添いながら 私の心が歌ってる
