記憶のなかの花束を 語るのはもうやめた 褪せたあの色だけが あたしになり果てるから でも あの夢は枯れたわけじゃない どうかわかっていて 落ちた花はいつか種となり 今に繋がっている 例えすぐ咲かぬ花だとしても 冬を越えた種は強いもの あの空に迫るような大輪を 夢物語にはしない あこがれよ咲け! いま 焦がれた夢を現実に 前編だけで決めつけないで 物語はここから 黄昏れが照らす まだ 太陽は沈んでいない つぼみとなったあの日の続き 花開く瞬間を 見ていて! 手折られるような軸じゃない 諦めなど微塵も持っていない 好き以外の気持ちに惑わされない 愛無い夢になど意味はない! 間違い迷い回り道しても そこで得たすべてって糧になる 美しく強く笑む花を 萼に飾ってみせる あこがれよ咲け! ただ 叶うだけじゃ物足りない 短編なんてもったいないわ 長い夢を見ていたい あたしを向いて ほら 太陽は熱く燃える 涙などもう 吸わせやしない 乾いた頬のあと 見ていて! どれだけの涙だって腐らなかった 根を 運命だと名付けて愛していたい かたく結んだ約束 自分に誓った未来へ 世界ごと連れてゆく 夢物語にはしない あこがれよ咲け! いま 焦がれた夢を現実に 前編だけで終わらせないわ 物語はここから 黄昏れが照らす まだ 太陽は沈んでいない つぼみとなったあの日の続き 花開く瞬間を 見ていて! あこがれは咲き 時は満ち 最上の景色が来る その姿に その季節に 相応しい喝采の準備を!