いつからか僕が 会いに来なくなっていた。 昔は花が舞う度に大きくなれた 気がして まわりも喜んでくれるから、 そういうものだと信じたんだ。 だけど本当の所、 年を表す数字が 増えるというだけの変化で、 そう。 クリームパンの薄皮ほども 大きくはなっていない。 また、こまったなぁ。 桜の木の根みたいな心臓を載せて 歩ければよかった。 後から気づくのだろう。 訳もなくすきま風みたいな 不安に触れて、 花びらと宙をゆくんだ 背が低いのが嫌で人と 並びたくなかった。 1人なら悲しくならないの。 洗濯物でも乾かせそうな 笑顔のあの人は、 僕の何を知っていたのか。 hum... ふしぎと正反対の気持ちは 同居する。 たまに あれれ。 と思うけど、 それでも気にしないの。 そのままで 僕を歩いてゆく hum...