もしも 明日死んだら 私は何を残せるだろう お金も 権力も 特別な才能もない 「いつか」が口癖 どれもこれも中途半端で 諦めることにも怠けていた あの頃 「誰かのために生きたい」 降ってきた言葉 耳澄ませば はじまりのうた 聴こえた 花が咲きますように 10年先を祈り 種を蒔く その心に深く根を張って あなただけの夢 描けますように 縁もゆかりもない 土地の約束がくれたもの お揃いで変わる 笑い顔 泣き顔 眼差し 焦がれ続けた この世で 一番美しいもの 知らない夢は抱けない 映画の数だけ増える未来 細胞にまで届けたい 花が咲きますように 20年後を想い 種を蒔く その心に 小さな芽が出て あなただけの道 歩けますように 絶望の淵に立ったとき 何度だって思い出して 主人公は他の誰でもない 自分だということを あせらない あてにしない あきらめない 花が咲きますように 39年後へ 種を蒔く その心に 咲いた花の種 次の誰かへと 手渡せますように もしも 明日死んだら 私は何を残せるだろう 私は何が残せるだろう