夢見た彼方へと その羽を広げても 日ごと遠ざかってゆく 地平線 深い霧の中に 〈 ♪ 〉 心の囀(さえず)りで 泣き言を こぼす時だって 貴方に憧れて 強い自分 振りまいていたよ ずっと離れずに 愛され育った canaria(カナリア)は 誰よりも 優艶(ゆうえん)な声で 唄うから 唄うから 願いを込めた夜 羽ばたいて ふたりで見た場所へ 昇る 歯車 イタズラに絡まって 消えゆく 空に 〈 ♪ 〉 呼び声 枯れるまで 羽の音は 絶やさないよ 照明を浴びたまま 貴方だけ 見つけられなくて きっと忘れずに いつでも帰って来れるかな canaria(カナリア) 記憶は こだまして 何処までも 何処までも 誓い合った夜明け 抱き合って ふたりの体温で眠る 目覚めた ひとりきりの部屋で 飛び去る 想い 〈 ♪ 〉 分かんないよ これが愛なんて 言葉で もう一度 聴きたい 巣立った 空っぽの過去に 夢を乗せ 唄う Canaria(カナリア) 願いを込めた夜 羽ばたいて ふたりで見た場所へ 昇る 歯車 イタズラに動かして 貴方を呼ぶ 消えゆく 空に