嵐の春 焦げ付くような期待 心踊るような不安を抱えたまま 僕は空港のゲートを飛び出して 架空のブエノス・アイレスへと降り 立った 彼らとの曖昧な断絶のあと 僕は遠い友達に電話をかけた 「今度そっちへ行ってもいいかな」 友達は答えた 「君の目指す場所にて待つ」 僕は新しい鞄に 新しい仮面を忍ばせて 全てにグッドラックと声をかけて 旅に出た 飛行機のなかで考えていた 街に捨ててきたはずなのに きっといくつもの悩みの種を みんなで分け合って満足するには 年をとり過ぎたのだろうと すこし先にくたびれたぶん すこし先に立ち直っただけなのに まるで置いてけぼりみたいだ 長いフライト 時を超えて眠りながら たどり着いたその場所で 陽気に流れるフォルクローレ 君の笑顔が見られて嬉しいよ 君の笑顔が見られて嬉しいよ 会ったこともない友達 まるで知らない友達 君の笑顔が見られて嬉しいよ
