もう出掛ける時間 曇り空 もう言い訳は無い 横顔が そう信じていた 希望みたいなものでも 散らばった靴 ただ気にも留めず こうして 少しずつ 少しずつ取り零しているの どうしようも無い 雨の匂いが追いつく 憂鬱な指先 今は 今は 今はここにいる ちょっとばかりの先も 今は 今は儚いだけ 純粋さの裏側 惜しむように陰るときに あの頃思い出して 今は 今は 今は見てるの もう帰る時間 夕闇に もう見惚れないよう 鳴らす靴 そう割り切れない ものばかりなんだけど そう知りもしないまま 背中向けて 鳥は 届かない場所に行く 未練なんてなくて いつの間にか通り過ぎては 通過点 後悔が手伝って 僕は 僕は 僕はここにいる 正体のことなんて 誰も 誰も 気にしてない 存在した熱量 変わらないものの憧れ 少しの跡形が 今は 今は 今は遠くて どうしたって同じ 急かされるように生きて カフェインが煽る 不安の輪郭を 世界を恐れて だけど だけど だけど向き合えない ちょっとばかりの愛も 今は 今は虚しいだけ 憂鬱な指先 今は 今は 今はここにいる ちょっとばかりの先も 今は 今はやり切れない 誠実さの裏側 散らばる人々の理屈 永遠まぼろしを 一つ 一つ 思い出すけど 今は 今は 今は儚い