手を伸ばしたら 届かないと知ってしまうから この手は君と繋いでおくよ。 昨日までは プログラムだと思っていた 君の名は"アイ"だった。 あの日傾いた 僕らの頭に蜃気楼 ごめんね世界は 君にも優しくはないから 「私が死んだらさ、 誰が泣いてくれるんだろうね。」 呟いた君も 泣いていないから、 何も言えないよ。 塗り替えた感情 実らせたい愛も 全ては現実のアイロニー 答えも本当も無いのに 君の空虚は嘘を 塗り替えてく偶像 誰にも見えない色は 写真に映らす消えた 僕が君に見て欲しかった 未来には手が届かなくて、 でも君だけは 離しちゃいけないと思うんだ 冷えた手が君の凍えた心 溶かすほど熱くなる日まで ずっと。 手を伸ばしたら 届かないと知ってしまうから この手は君と繋いでおくよ。 昨日までは プログラムだと思っていた 君の名は"アイ"だった。 譲れない夢を 消したくて突き立てたナイフ 浮かんでは消える 僕らの本音を隠す 繭、糸を吐くように。 終末を呼ぶ夜に あの走馬灯は カケラとなり飛んだ。 「君には生きていて欲しいんだ。」 って伝えたらなんて言うかな 「そんなの、 これからのことなんて 分からないよ。」 そんな風に言って 未来を捨て去って 映る全ての風景に 乗せるバツを書いたページ あの光の先から翼が見える。 君にはまだ見えない色を 溶いていく。 いつか凍える心 動き出す時にはきっと見える。 願い込めて繋ぐ君へ愛と愛 手を伸ばしたら 届かないと知ってしまうから この手は君と繋いでおくよ。 昨日までは プログラムだと思っていた 君の名は"アイ"だった。 罪を宿した眼差しの 願いの果てに生まれた 遠い記憶の欠片 どんな明日でも生きて行ける 君の名は愛だから。