甘い毒に群がった虫けらを笑う 廃れて錆びついた街の片隅で 無情に散ってゆくだけのものだとし ても 止まることさえも許されず世界は回 る 心の隅まで毒が蝕む 不安を欲に委ねて 見慣れてた世界を捨て去れ 身体を迸る衝動に身を任せて 朽ち果てる前に 本能のままに何もかもを忘れて叫ん でみろよ 甘い蜜の滴るあの場所まで 連れてってあげるから さぁ金を積め 捕えられた獲物はさぞ嬉しそうに 掌の上で転がされ捨てられてくんだ ろ 消費され悲鳴あげる歯車 搾取されてゆく日々に 優しさなどすぐに捨て去れ 誰のものでもないはずの時の中で 溶けてゆく前に 奪い取られたもの以上のものを奪い 取ってみろよ 不安を欲に委ねて 見慣れてた世界を捨て去れ 身体を迸る衝動に身を任せて 騙されていようがいまいが 己の才と運次第さ 荒れ狂う欲望の渦の中へと向かえ 朽ち果てる前に 儚くも素晴らしい世界から何か奪っ てみろ 奪い取ってみろよ 甘い毒に群がった虫けらが笑う