小春日和の公園を 昔のように手をつなぎ歩く 見つめて話して 心が息をした あなた育てた早生みかん 今年も小さな甘い実つけた うまいぞと言って 1つ口にくれた こんな日々を重ねることが 怖くもなるの 幸せだから 願いはいつでも2人で いつまでも一緒にいれば 心地よい風がそよぐ めぐり逢えてよかった 久しぶりにけんかをして 口きかないわと決めてはみても 寂しくなって 「あのね……」と声かけた 星を数えたベランダで 思い起こす静かな流れ 色と音 においも すべてがいとおしい いつか別れがふいに訪れ もしも私が 先に旅立つならば その時強く抱きしめて 柔らかな温かい胸 あなたの鼓動 聴きながら 眠りにつきたいから 最後に私 微笑むわ とびきりの心をこめた ありがとうを言うために 大好きなあなたへ 駅から続く坂道を 増えた長い影 互いに踏んで 夕陽に包まれ 小指をからませた 約束するからね