握った側から零れる儚い砂のように この手が望んだものは いとも簡単にすり抜けていく 奪い合うために殺し合うために 生まれて生きるのが 僕の価値だと、君の価値だと 疑うことさえ叶わない 歪んだ螺旋の牢に繋がれ 所詮、ただ不運と心泣き 絶望を辿りぐるぐると 理想の淘汰に酔わされ 情けない、やるせない、 みとめたくない感情に縋る ‥‥嗤うしかないだろう? 守りたいものはとうにない 何故、戦う?答えも出ない 焼け落とされた正義を翳し 灰と踊るなら 濁った後悔ごと殺してしまえ ひ弱な花を刈り取った モノクロ淀む世界で 冷たい鉄が生み出す紅色だけが 心地いいの 奪い合うために殺し合うために 作られ生きるしかない 哀れな過去も虚しい未来も 濁った偽善の手で触れないで くだらない夢はとうに追想 所詮、ただ不運と嘲り 絶望を誘いぐるぐると 理想の淘汰に厭され もう捨てたい忘れたい壊れたい 不快感情にはまる ‥‥嗤うしかないでしょう? 壊しても壊しても心は満たされない 塗りつぶされた正義を翳し 灰に染まるなら 濁った真実ごと隠してしまえ 奪い合うために殺し合うために 生かされる運命なら 温かな声も取り合った手も 無くしたままでいたかった くだらない夢はとうに追想 所詮、ただ不運と心泣き 絶望を辿りぐるぐると 理想の淘汰に酔わされ 情けないやるせない認めたくない 感情に縋る ‥‥哭くしかないだろう? 戦う意味はとうにない 何故、それでも止められない 焼け落とされた正義を翳し 灰に縋るのは 残った存在の証明 歪んだ螺旋の牢に繋がれ 激情のまま剣を振り抜く僕の脳は ぐるぐると夢想の淘汰に侵され 壊したい救いたい許せない どれが本心なんて もう、分かんないんだよ 守りたいのは誰だ? 壊したいのは誰だ? 震える手で掴んだ答えは 紅く染まって 濁った僕らごと壊してしまう もう、終わらせて…